子育て本著者・講演家 立石美津子さん
20年間学習塾を経営、現在は著者・講演家として活動。自閉症児の母。著書は『1人でできる子になる 「テキトー母さん流」子育てのコツ』『「はずれ」先生にあたったとき読む本』『立石流 子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方』など多数">
子育て本著者・講演家 立石美津子さん
20年間学習塾を経営、現在は著者・講演家として活動。自閉症児の母。著書は『1人でできる子になる 「テキトー母さん流」子育てのコツ』『「はずれ」先生にあたったとき読む本』『立石流 子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方』など多数
学校の先生と、程よい距離感をキープするのは案外難しいもの。一方的に要望ばかりをしていれば、“モンスターペアレンツ”と言われかねませんし、逆にフレンドリーになりすぎても「この家庭は安全パイ」と気を抜かれ、わが子に目をかけてくれなくなってしまう恐れがあります。
一日のうちの長い時間を学校で過ごす子どもたちにとってより居心地のよい空間となるように、親は先生とうまく付き合っていきたいですし、先生もそれを望んでいることでしょう。先生と保護者が良好な関係を築くにはどんなことを心掛けたらよいのでしょうか。
1児の母であり、学習塾経営者として多くの保護者や子どもたちと接してきた立石美津子さんは「子育てにも当てはまりますが、基本的には相手に過度な期待を持たないスタンスが大切です」と言います。
「先生への期待が転じて、わが子を特別扱いするように強引にアピールをしたり、日常的に要求ばかりを伝えたりしては、“やっかいな親”というレッテルを貼られてしまうかもしれません。学校でも“大人のマナー”は大切。普段の人間関係と同じように、先生に対しても、段階を踏んで信頼関係を築き上げていくとよいでしょう」
立石さんに、先生とよりよい人間関係を築く上で心掛けたいポイントを聞きました。
【先生とよりよい人間関係を築くためのポイント】
① 日ごろから感謝の気持ちを伝える
② 提出物などの期日を守る
③ 要望が一方的になるのを避ける。具体的に伝える
④ 先生の短所を、発想の転換でポジティブに考える
⑤ 役員を引き受けると、先生とのコミュニケーションの機会が増える
一つひとつは特別な行動ではありませんが、コミュニケーションにおいて、日常の小さな積み重ねはとても大切です。次のページから、具体的に紹介していきます。