1年生でも1学期から宿題がしっかり出る
子どもが小学校に入学し、1年生の1学期からしっかりと宿題が出ることに驚いた覚えはありませんか? 学習内容が増加し、それに伴い授業時間も増えて、ほとんどの学校では1年生でも週に4日は5時間授業。学童に行って、帰宅するとぐったりという1年生は多いのではないでしょうか。2、3年生になると、クラブや習い事をする子も増えてきて、宿題をする時間を確保するのはますます大変そうです。
デュアル家庭ではどんなふうに宿題に取り組んでいるのでしょうか。小2の男の子がいる家庭の宿題事情をのぞいてみましょう。
共働き加藤家の例 学童でできない日は、夕飯前、夕飯直後にママがやらせる
加藤幸子さん・弘さん(ともに仮名)夫妻は、ともにIT系の会社に勤める会社員。幸子さんは時短勤務中で17時30分に帰宅。弘さんの帰宅は夜22時を過ぎます。一人息子の彰信くん(仮名)は公立小学校2年。学校の授業が終わると17時まで学童保育で過ごし、17時30分に一人で帰宅します。
毎日の宿題はA4のプリント1枚と、国語の教科書の朗読です。彰信くんが通っている児童館の学童保育は勉強の指導も積極的にしてくれるため、親はマルつけだけで済む日がほとんど。しかし、学童で友達との遊びに熱中してしまい、終わっていないことも珍しくはありません。「そのときは帰宅直後、すぐに食卓に座らせて宿題をさせることにしています」と幸子さん。
弘さんが早く帰宅して一緒に食卓を囲むときは、弘さんが彰信くんの隣に座り宿題をやるように促し、教科書を読ませてマルつけもしていますが、そんなことができるのは週に1回くらい。宿題を見るのはほぼ幸子さんの仕事になってしまっているそう。
帰宅後、寝るまでの短時間に宿題をさせるのは一苦労
彰信くんがベッドに入るのは21時30分から22時の間。帰宅から就寝までに使える時間は4時間だけです。この間に、夕食、入浴、宿題、明日の学校の支度をすべて済ませなければなりません。それもあって、 「私が夕食の支度をしている時間に宿題と朗読をやってほしいのですが、息子は帰宅するとすぐにテレビをつけてしまったり、漫画を読んでしまったりで、なかなかこちらの思い通りには動いてくれません」と幸子さんはため息をつきます。
夕食前に宿題が終わらなかったときは、夕食が終わってテーブルから皿を片付けた後、すぐにそこで宿題をするよう促しています。なぜなら、お風呂から上がった後の彰信くんはとても眠そうな感じで、何とか叱咤激励して、明日の学校の支度をさせるのが精いっぱいだからです。
彰信くんが2年生になって、幸子さんも弘さんも慣れてきたこと、彰信くん自身が「早く宿題をやったほうが、後が楽だ」と理解して自分から積極的にやるようになったことなどで、少しはスムーズになりました。ただ、毎日のことだけに、彰信くんが寝るとようやく幸子さんはホッとするといいます。
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