昨年頑張ったご褒美として、バーミキュラ ライスポット(以下、ライスポット)を私物購入した編集K。海外旅行よりもアクセサリーよりも、まず家族の食生活をより豊かにしたい!と大人買いしたのはいいけれど、取扱説明書やレシピをじっくり読む余裕がなくて、炊飯機能から先へ一向に進んでいない…。このままでは宝の持ち腐れ!?
マルチタスクで忙しい共働き家庭が日常の中で無理なく使いこなせるようなプロの裏ワザを伝授してもらいたい――。それを探るべく、購入しても使いこなせていない人や購入を迷っている人に役立つ情報を詳しく聞いてきました。
料理が苦手な人も楽しめる逸品を おいしさの鍵を握る火加減を自動化
日経DUAL編集部 優れた密閉性と確かな品質で人気のバーミキュラ鍋ですが、「ライスポット」はどのような経緯で開発されたのでしょうか?
バーミキュラ ライスポットを企画・開発した愛知ドビー代表取締役副社長 土方智晴さん(中1、小3女児パパ)
土方智晴さん(以下、敬称略) バーミキュラは「世界一、素材本来の味を引き出す鍋」というコンセプトで開発したお鍋で、これまでは料理が得意な方、好きな方をメーンに使っていただいていたと思うんです。
調理をする中で最も難しく、ポイントとなるのが「火加減」。どんなにいいお鍋でも、火加減次第で料理がおいしくできたり、逆においしくできなかったりということがあります。
しかし、今度は料理が得意な方だけでなく、料理が苦手な方にも、そして料理を極めるトップシェフの方にも、両方に間口を広げるような製品にできないかということで、火加減までをセットにした物を作りたい、そうすれば、バーミキュラの特徴である調理性能が、愛知ドビーの技術によって最大限のおいしさを引き出すことができ、もっとたくさんの方の喜びに変わるんじゃないか、ということで今回の開発に至りました。
「世界一おいしいご飯が炊けるように」ということで、炊飯にものすごくこだわっているのですが、炊飯だけでなく、幅広い料理がとても簡単においしく作れるんですよ。
―― ライスポットで炊いたご飯は、本当においしいですよね。わが家もライスポットを使うようになってから、夫も小4の娘も毎回2杯以上ご飯を食べるようになりました。
ユーザー応対や使い方の提案を行うコンシェルジュ森本和代さん(中2女児、小6男児ママ)
森本和代さん(以下、敬称略) 私は、バーミキュラの鍋を展開し始めた初期の2012年ごろ入社したのですが、以前は他社のホーロー鍋を使って炊いていたんです。
それが、ある日、バーミキュラの鍋で炊いたところ、味が全く違い、「これまでのご飯は何だったんだろう!?」とびっくり(笑)。
土方 バーミキュラは、密閉性の高さが大きな特長。森本さんのような食通のユーザーの方々から「バーミキュラでご飯を炊くのっておいしい!」という声をたくさんいただいて、「バーミキュラで炊くご飯はそんなにおいしいんだ」ということに僕は初めて気付きました。
ご飯の材料は、米と水だけ。調理器具と火加減だけで味が決まるという、素材本来の味を引き出すバーミキュラにとっては最適なメニューなんです。でも、ご飯を炊くのって、「始めちょろちょろ、中ぱっぱ」という火加減が語り継がれるくらいに難しい。おいしさを引き出す火加減の部分を自動で調節してくれる道具が、この「バーミキュラ ライスポット」です。