【STEP4】 家族の予定が一目で分かるスケジュール表作り・実践編
高橋さんが教室やプライベートでも実践しているスケジュール表の作り方を教えてもらいました。
『こころへ教室』主宰・高橋由紀子さん
「子どもが時間との付き合い方に慣れ親しむには、親がお手本となるのが一番。まずは、子どもにもできる方法を、親自身が試しましょう。実は、私自身も自分の1カ月の時間割を作っています。そうすることで、比較的空いている第1週目には古書店へ、あるいは、自習をしよう、休みが少ない第4週目は自分の身体と向き合う時間を大切に、と、1カ月や1週間のうちの自分の立ち位置を俯瞰し、主体的に動くようにしています。親の実践をもとに、子どもも含む家族の1日のスケジュールを“可視化”しましょう」
家族全員の予定を書き込み、家族の暮らしを可視化することで、子どもにも1日の時間の流れを意識することができます。では、「子どもだけ」ではなく、「家族全員」の予定を並べて書き出すのはなぜでしょうか。
「家族共通の予定を可視化することで気持ちの準備ができ、その時間に向かって行動することができるようになります。できるだけ共に過ごしてもらいたいのが、“食事”の時間。その時間が目に見えることで、『ごはんまでちょっと時間があるな、じゃあそれまでに何かしようかな』と、時間に追われるのではなく、時間を楽しむ自分になるのです」
「家庭での学習時間も同様です。いきなり子どもがすべての予定を把握できるわけではないので、『お母さん(お父さん)は、今日はこんな予定よ』『あなたは(いつ、どこで)何をするのかな?』などと一緒に話をしながら、1日のスケジュールに子どもの意思を組み込んでやりましょう」
実際に予定表作りに取り組むときは、パソコンで作るのではなく、親や子どもの手で、色や絵などを使って書き出すのがおすすめ。ここでは視覚的に分かりやすくするため、DUAL家庭をモデルケースにした1日スケジュール表の例を紹介します(次のページに、実際に高橋家で使用している手書きの例があります)。
【平日のスケジュール例】
【休日のスケジュール例】
<スケジュール表の書き方>
(1) 手書きで行う
(2) 色分けをする
(3) 家族共通のお楽しみ時間をつくる