日経DUAL編集部(以下、――) 今回は、調理機能の使い方についてより具体的に教えてもらいます。インスタグラムやFacebookなどの料理写真を見ると、結構手の込んでいそうなレシピが目につきますが、何をどうすると、簡単に作れるのでしょう。機械操作が苦手でアナログな私にもできますか?
土方智晴さん(以下、敬称略) もちろんです! ハードルはめちゃくちゃ低いと思いますよ(笑)。基本的に、ほとんどの料理が食材を入れて弱火で何十分間加熱するとか、中火で肉などを炒めた後、弱火で数十分加熱するかの2種類だけなんです。4つの火力モードとタイマーを組み合わせてセットするだけで色々な料理が作れます。
調理機能で便利なのは、加熱時間のタイマーが設定ができること。鍋をガスコンロの弱火にかけて、じっくりことこと煮込む場合、煮込みすぎて焦がしてしまったり、つい火を消し忘れそうになってしまったということがありますよね。でも、例えばポトフなど作る場合、お野菜を鍋いっぱい敷き詰めて蓋をし、【弱火+50分】とタイマー設定をしてスタートボタンを押すと、それだけで後はほったらかしておいてもおいしくポトフが出来上がるので、「お子さんの送迎などの前にいったん自宅で約50~60分の弱火でタイマーセットをしてから出かけて、帰ってきて、お子さんとひと息つきながら触れ合っているうちに、ちょうどいい具合にできている」という使い方もできます。
森本和代さん(以下、敬称略) 今まで火をかけている間、鍋から離れずに見守っていなければいけないという不便さがあったのが、タイマーセットだけしたら、持ち場から離れて家事や子育てに集中できるのはありがたいですね。1日目はポトフ、2日目はカレールウを入れてカレーとしていただくと、とてもおいしいですよ。
土方 ガスコンロの鍋で作る場合は、水をたっぷり入れてコンソメを入れますよね。でも、バーミキュラ ライスポットの場合、コンソメを入れなくても食材や野菜からうまみ成分が出るんです。野菜は柔らかいけれど、形はしっかり残るのが特長。野菜が嫌いな人も青臭さが和らいで、食べられたという声をよくいただきます。密閉性が優れているために、色々な食材の味をまとめるのがすごく上手なんですよね。
―― (試食させてもらい…)ソーセージや野菜のだしがしっかり出て優しい味ですね。何より吹きこぼれを最小限にしたり、火力を自動調節してくれたりするというのは、夕食準備を担うパパ・ママをキッチンから解放してくれます。
土方 調理機能は、ミシュランのトップシェフをはじめ高級レストランのシェフたちも、実はお店で使ってくれているんです。本来は“一流シェフたちが自宅でも店と同じレベルの調理ができる”というふうに使ってもらおうとしたんですが、皆さん、火入れが安定していて、低温調理もできるし、タイマーも付いていて最高!と(笑)。使い勝手が良いということで、プロにも評判です。
バーミキュラ鍋やバーミキュラライスポットを開発した「愛知ドビー」代表取締役副社長・土方智晴さん(写真左)とママコンシェルジュの森本和代さん(写真右)