根元近くから枝分かれした木を見つけると、子どもはいつのまにか足をかけて、よじ登ろうとします。ちょっとした足がかりのある柵やフェンス、塀も子どもにかかれば全てが登りたくなる対象。小さい子でも一生懸命足をひっかけて登ろうとします。大人は落ちるのではないかとヒヤヒヤしてしまいますね。
足場となる枝がたくさんあり、登りたくなる木。子どもはどの枝なら登りやすいか見極めながら進む
登るのが好きな子どもたち
足場が斜めでも、幅が細くても体を巧みに使い、バランスを取りながら登ろうとする子どもたち。どこまで登れるか、落ちずに進めるか……。五感をフル回転させて、全力を出しているとき、子どもたちは自分自身に挑戦しています。
夢中で登ってふと下を見たとき、子どもはここまで来られたという達成感を持つことでしょう。その積み重ねが、苦手なこと、初めてのことにチャレンジできる心を育てます。
登りたくなる気持ちは、ある程度の高さ、しがみつけそうな太さのものがある空間で発生します。こうした子どもの行動特性のことを、こどもOSランゲージ(「パパママ悩まないで、それはこどもの本能です」を参照)では、「登らせるかたち」と呼んでいます。これは、子どもに特有の行動特性です。
「登らせるかたち」のプレイフル・デザイン・カード
プレイフル・デザイン・カードは、こどもOSランゲージに基づいて、アイデア/デザインを発想するためのカード。キッズデザイン協議会が販売している