見て、触って、香りを嗅いで……。五感で楽しむ味噌の仕込み作業
「では、これから大豆の白いお味噌を作りますよ! ゆでた大豆と、お塩を混ぜた麹をポリ袋の上から手で潰していくんだけど、やりたい人~!」
濱島さんが元気よく掛け声をかけると、「はーい!」と威勢よく名乗りを上げた子どもたち。恥ずかしいのか、まだそばでじっとみんなの作業を見つめる子どももいます。
「こうやって手をグーにするとつぶしやすいよ」との濱島さんのアドバイスに子どもたちは一生懸命手をグーに
7歳の女の子が「大豆のいい匂いがする~! かいでみて~」とみんなにポリ袋の中身を嗅がせてくれました。一番小さい子も思わずやってみたくなったのか、途中から参戦! 一気につぶし作業が進んで、早くも大豆はペースト状に。
特に気温の高い夏の時期は発酵も進みやすいため、作業を始めて5~6分ぐらいで味噌のようなペースト状になるのだそう。
「おいしいお味噌にな~れ!と思いながら、一つ一つ小さなお豆もつぶしてあげてね」と濱島さんが言うと、子どもたちは熱心に指でつぶしていく
「大豆を指でつぶせるほど柔らかく煮るには、一晩水に浸し、しっかりと1時間ほどゆで上げるといいですよ。ちょっと下準備が面倒ではありますが、前日の晩からお子さんと一緒に大豆をお水に浸しておけば、翌朝お豆が水をたっぷり吸い込んで膨れる様子も観察できます。ぜひその時間も自由研究のように楽しんでいただけたら」と濱島さんが親御さんに向けてアドバイスしてくれました。
途中、種水(大豆のゆで汁)を入れて硬さを調整して、好みの粒の大きさまでつぶし終わったら、次は子どもたちがいかにも喜びそうな作業に入ります。