男性上司に本気で噛みついてしまうのはNG
羽生 蓼科の夜の座談会も、既に1時間半を経過しました。改めて、ここにいらっしゃる方々をご紹介しますと、国内金融を経て、外資系金融機関・部長をお務めのAさん(40代)、IT系企業で部長をお務めのBさん(40代)、小売系企業の取締役Cさん(50代)のお三方と、時折激しく頷いていらっしゃる、昭和女子大学理事長の坂東真理子さんです。【中】の終盤で話題になったのは「上司に噛みつくなら、本気で噛むのでなく『甘噛み』のテクを使う」という話でした。
Cさん 同期入社で4大卒の女性は「あー、本気で噛んでる」という場合が多いですね。不器用なので、本気で噛んじゃう。お互い、いいことなんてないのに。
―― はい、ここも「他の女と違うところ」ですね。
Bさん うーん、でも、尊敬できない人ってなかなか「甘噛み」はできない。そこが悩みです。いい方向なのは分かっているんだけど、ああ、この人に「甘噛み」するのは無理っていうことが私にはあります。
―― なるほど、年中誰にでも使える必殺技、というわけではないのですね。
「あの方、私のこと大好きなんです」と切り返す
―― 話はすごく戻るのですが、チャンスを与えてくれた「スポンサー」と「デキてる」と噂されるなどしたときの対処法、皆さんもっとありそうですよね。例えばBさんからは「気にしないことで、解決することもある」と出ましたが。
Bさん さすがに面と向かって直接言われることはなく「あの人がこう言っていたよ」と伝聞で伝わってくるんですね。だから「そうなんだ」と笑って流す。
―― 言われて悔しくないんですか?
Bさん 最初はショックでしたけど、みんな色々思いがあるんだ、という勉強になったというか。口に出していないだけの同僚、部下もいることでしょうし。
Cさん 気づきにはなるよね。気にする必要は全くないけど。
Bさん その経験で学んだことは、「ご寵愛」と言われることに対してはサバサバしているほうがいい。「ははは」って流しちゃう。
Aさん 私は、切り返しますね。「あの方、私のことが大好きなんですよ~」って。
Bさん ああ、それはありますね。「そうなんです、私、マニア受けするんですよね~」とは、よく言いますよ。
―― それって、言ったほうがエネルギーを吸い取られますよね。
坂東 なるほど。もう、絶句するしかありませんね。
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