2019年4月23日に行われた「日経BP50周年記念フォーラム」。『日経xwoman』誕生!~すべての世代の働く女性が輝くために~と題して、働く女性を応援する数々のプログラムが開催されました。なかでも白熱したのが、世代別女性リーダーパネルディスカッション「2030に向けて女性と企業はどう変わるべきか」です。

起業家、外資系金融企業の部長、大手メーカー役員が集結

 登壇したのは、HASUNAの代表取締役社長である白木夏子氏、パナソニック コネクティッドソリューションズ社常務兼パナソニックシステムソリューションズジャパン副社長の山中雅恵氏、UBS証券債券本部 金融法人営業部長 エグゼクティブディレクターの中尾麗イザベル氏。司会は日経クロスウーマン総編集長・日経ARIA編集長の羽生祥子が務めました。

 HASUNAは、2009年に創業されたジュエリーブランド。人と社会自然環境に配慮する「エシカルな素材」にこだわったジュエリーを作り続けています。 

 山中さんは、日本IBMで女性として初めてトップセールスに選ばれたのち、LIXIL、日本マイクロソフトなどを経て、パナソニックへ入社。その一方で、10年以上の不妊治療をして出産した一児の母でもあります。

 中尾さんは、ムービーで一日を紹介。朝からママチャリを走らせる姿と、会社で国内外とやり取りをする姿、どちらも収められていて、会場の女性たちは親近感を持って見つめていました。

HASUNA代表取締役/CEOの白木夏子さん。
英ロンドン大学卒業後、国際機関、投資ファンドを経て2009年4月にHASUNAを設立。ジュエリーブランドHASUNAでは、パキスタン、スリランカ、ベリーズほか世界約10カ国の宝石鉱山労働者や職人とともにジュエリーを制作し、エシカルなものづくりを実践。日本におけるエシカル消費文化の普及につとめている。日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2011キャリアクリエイト部門受賞。 2013年には世界経済フォーラム(ダボス会議)にGlobal Shaperとして参加。2014年には内閣府「選択する未来」委員会委員を務め、Forbes誌「未来を創る日本の女性10人」に、2017年にはCNNが選んだ日本人女性「リーディング・ウーマン・ジャパン」に選ばれるなど多方面で活躍

病気、100億ビジネス、リーマンショック・・・それぞれの「転機」

 まず、テーマになったのは「キャリアの転機」。

「2007年にUBSに新卒入社したんですけど、2012年にゴールドマン・サックスに移って。証券営業にやり甲斐を感じ仕事に集中していましたが、上司の転職があったり、プライベートも考えたいっていうタイミングで子どもを授かったんです。でも、出産は順調にいかず、2か月入院して、夫は外国人なんですけど1年育休をとって。もっと持続可能なキャリアを築きたいと思っていたところ、UBSにまた声をかけてもらったんです」(中尾さん)

UBS証券債券本部金融法人営業部長の中尾 麗イザベルさん。
1981年、フランス人の父と日本人の母の間に生まれた。東京都出身。2005年上智大学法学部卒業、2007年大阪大学大学院国際公共政策研究科卒業、同年UBS証券に入社、債券セールスを担当。その後ゴールドマンサックス証券、BNPパリバ証券を経て、2015年UBS証券に再入社し、現職。2009年結婚、2014年11月に長女を出産

「私がIBMに入社したのは、男女雇用機会均等法が施行された翌年だったんです。1600人くらいの同期の中で、11人だけ女性営業がいたんですけど、何年かしたら私だけになっていて。ただ、今まで難攻不落と言われたお客様から100億のビジネスをいただいて、それがキャリアのスイッチだったかもしれません。お客様を愛した結果が数字になる。勝つのは“基本給”なんですけど、組織のリーダーになったら勝ち続けなきゃいけないんです」(山中さん)

「2006年に投資ファンドの会社に入社したんですけど、リーマンショックが起きて、次に何をしよう?っていう時に、起業だなと。そこから1年間、会社に勤めながら準備しました。私が会社を起ち上げたことで、エシカル・ジュエリーとか、業界自体が回っていくかもしれない、触媒になりたいと思ったんです」(白木さん)