グローバル基準の子育て
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7村上由美子 子への誕生日プレゼントは株式 狙いは
保育園ではなく幼稚園に通わせた訳は
堀江愛利さんは17歳で米国に1年間留学、18歳で再び留学し、カリフォルニア州立大学を卒業。その後、米IBM、シリコンバレーのスタートアップ企業を経て、2013年に米国で女性起業家向けの合宿型トレーニングプログラムなどを提供するWomen’s Startup Labを創業しました。
長男を出産後、米シリコンバレーで自らのビジネスを立ち上げた堀江さんですが、異国の地で子育てをする上で大事にしたのは、長男、次男の個性を大事にすること。長男は「きちんと計画を立ててやり遂げるタイプ」、次男は「感受性豊かで、エンジンがかかると力を発揮するタイプ」だそう。
初めての子育てで、手探りだった長男は「保護者が積極的にコミット」するスタイルのシリコンバレーの幼稚園に通わせました。
「その幼稚園は保護者が子どもたちの教育カリキュラムをつくるような、教育熱心な園でした。保護者のメールアドレスを見ると、ハーバード大学やイェール大学の卒業生と思われるアドレスが多かったですね。
そもそもシリコンバレーでは子どもを保育施設に通わせようとすると、月に20万~35万円ほどかかるんです。もう、本当に稼いだお給料がそのまま保育料となってしまう状態でした。『保育園に預けられるだけ預けて、目いっぱい働く』人がいる一方で、ハイインカムの人の中には、『仕事のペースを落として、もっと子育てに関わりたい』という理由で幼稚園を選ぶ人もいました」
堀江さんが起業の道を選んだのは、親が子どもの教育プログラムにも関わる幼稚園に子どもたちを通わせながら、しっかりと仕事にも子育てにも関わりたいと思ったためです。また、教育熱心な親同士で育児クラブを立ち上げたり、インターネット上で世界各国の子どもをつなぎ、お互いに遊びを通して母国語を教え合うスタートアップも立ち上げました。
「この母国語を教え合う教育テックのビジネスのように、自身の育児経験を仕事に生かすことができたのは、起業という働き方を選んでいたからだと思います」
・自分で立ち上げた育児クラブで、数々のイベントを実現。夏もサマースクールに預けるかわりに家族で海外遠征も
・マイノリティーやジェンダー問題に関しても子どもと対話、自分ごとに
・夫婦で働き方、教育方針が違ってもいい。親が無理しないのも大切
・日本の子育ては「反省会」が多すぎる。もっと「お祝い会」をしたほうがいい
