地方で働く私たち ~嘆きと希望~
-
1女性活躍が進んだって本当ですか? 地方の職場のリアル
-
2全社会議で司会をしたら社内騒然!地方で働く女性の嘆き←今回はココ
-
3「女性活躍」研修でまさかの茶道・華道 地方企業の現状
-
4エルピス渡辺あや テレビ局と政治の闇を島根で描いた
-
5脚本家渡辺あや 「おばさん」人材は社会の宝と確信した
-
6知られざる女性活躍先進県・徳島 働きやすさだけでない
赤坂の雑居ビルの一角にある桃源郷のような「昼スナックひきだし」。全国各地で講演することも増えた紫乃ママの元に、地方企業で働く女性2人がご来店。古い体質の中小企業で女性活躍を担当する女性の苦労や、「これだから女は」と言われる風潮が残る職場で働く女性の諦め……。真っ昼間からグラス片手に、特濃スナックトークが始まります。
紫乃ママ いらっしゃい。あ、この前、地方のイベントに来てくださった方……圭子さんね?
圭子 先日はありがとうございました。紫乃ママの言葉にすっごく勇気をもらいました。
女性活躍推進を一身に背負わされるもやもや
圭子 今、会社としては女性活躍を進めていて私が担当者なんですが、他の社員との温度差がありすぎて……。人材開発部に所属しているのですが、女性社員のほとんどが40代以上で、20代が数人。中間の世代がいないから世代間のギャップが大きくて。私は若い子たちの背中を押したい派なんですけど、同世代からはいい顔をされないんです。
紫乃ママ おお、女性活躍推進担当。ようやく地方も動き始めている。でも実際は名ばかり「くるみん」が多いのよね。圭子さんの会社は女性社員がどのくらいいるの?
圭子 社員は250人くらいで、そのうち女性は1割です。女性が上を目指すチャンスもない。だから女性活躍といっても、上司も何をすればいいのかよく分かっていないんですよね。20代の女性社員たちが希望を持って働ける会社になってほしいと思っているんですけど、なかなかうまく進まなくて。
紫乃ママ そうか~。まだ「女性活躍? それおいしいの?」的化石人材も健在か。圭子さんの部署だけで頑張っても周りの理解がないと難しいよね。ほかの中間管理職を巻き込めるといいんだけどね。