幸せな結婚を夢みて励んだ婚活。しかし、なぜか歯車が狂いだし不発に終わってしまった―――。そんな苦い経験を持つ女性たちに登場してもらい、自らを振り返ってもらいます。彼女たちの失敗談には多くの学びが詰まっています。なぜか理想のパートナーに出会えない、自分らしい未来に進めていないと感じた方は必読です。

婚活に失敗した私が、学んだこと

「将来は結婚しよう」と話していた交際10年になる彼から突然の別れ話を切り出されたのを機に、2日後には婚活アプリに登録し、そこで出会った男性と約1年半後に入籍・結婚を果たした29歳の女性。彼女はどん底から気持ちをどう切り替え、結婚に照準を合わせて相手と出会ったのか。失敗の要因と、自分に合う人を見つけ出し成功したワケを聞きました。

交際して10年目に、まさかの破局

 「大学に入る頃から、将来のライフプランを思い描いていました。何よりも、子どもを持ちたいという思いを強く抱いていました。年齢も具体的に、28歳くらいで結婚し、30歳になる前には第1子を出産できたらいいなと考えていましたね」。そう話すのは、都内で広報担当者として働く茉莉さん(仮名、29歳)だ。

 茉莉さんと彼は、同じ高校の同学年生だった。クラスは違ったが、当時流行していたSNS(交流サイト)「mixi(ミクシィ)」で知り合い、高校2年生だった17歳で交際に発展。音楽の趣味が合い「一緒にいて居心地がいい人だった」と茉莉さんは振り返る。

「交際して10年、いずれは彼と結婚するものだと思っていました」(写真はイメージ)
「交際して10年、いずれは彼と結婚するものだと思っていました」(写真はイメージ)

 2人の足並みが少しずつそろわなくなったのは、お互いが大学に進学した頃。茉莉さんは4年制大学へ、医学部を目指していた彼は3年間浪人した後に、進路を変更して歯学部へと進んだ。つまり、彼が大学に入学したとき、すでに茉莉さんは大学4年生。就職希望先も絞り始めた時期だった。

 その後、茉莉さんは社会人となった。ただ、大学生の彼と立場は違っても、交際そのものは順調だった。2人の間では結婚の話が出ていたし、周囲の友人たちが次々と結婚していくにつれ「次はあなたたちだね」と言われることも多く、当然茉莉さんも将来は彼と結婚するものだと思っていた。しかし交際して10年目、なんと茉莉さんは彼から別れ話を切り出されてしまうのだった。