「わが子が気になる」ときの出口戦略
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1わが子の言動「気になる」親がすべきは叱責ではない
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2特性を持つ子らの子育て どんと構えてこられたわけは
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3勉強が苦手でも、家では自尊感情傷つけない声かけを
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4むしろ中学受験すべき? 「気になる子」の進路←今回はココ
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5生きづらかった前半人生 劣等感を脱したきっかけは
自尊感情を高める受験の成功体験
落ち着きがない、コミュニケーションが苦手、勉強についていけない……。発達に特性のある子がぶつかりやすい問題の一つに「進路に関する悩み」があります。
「勉強に困難を抱える子どもたち」のための学習塾・翼学院(東京・葛飾)。ここでは、下は小学校低学年から、上は大学受験生まで学んでおり、中には発達障害・グレーゾーンの子どもも多数在籍しています。
「自他と折り合いをつけながら、得意なことで生きる」をキーワードに、同学院・学院長の芦澤唯志さんが2008年に開校して以来、中学受験生はもちろん大学受験生まで、1500人を超える生徒全員が合格を手に入れてきたのだそう。なかでも近年は、中学受験を目指す子が増えているそうです。
「発達に特性を持つなどして困難を抱える場合は、内申点が重視される公立中学校より、特性を理解してくれる私立中高一貫校のほうが個性を伸ばすことができるのではないかと考え、中学受験を念頭に塾に問い合わせをしてきてくださるご家庭はとても多いです。発達障害・グレーゾーンの子どもたちは、学校での衝突がどうしても起きやすく、不登校になったり、自信をなくして勉強に苦手意識を持ったりしやすい傾向があるようです」
そんな子どもたちの自尊感情を大きく高められるのが、「受験で合格する体験」だと、芦澤さんは話します。特に発達特性を持つ子どもたちの進路選択を、どのように考え、受験に向き合っていけばよいのでしょうか。受験せず公立中学に進む場合の「内申対策」とともに詳しく聞いていきましょう。
・わが子に合う学校の選び方
・「気になる子」にとっての受験の効用
・公立中学に進んだ場合の内申対策は
・○○○○選択を視野に入れた進路選択を
