家計の見直し&FIREのシン・常識
-
1「投資する?」その前にすべき家計の見直しポイント35
-
2「毎月いくら使ってる?」アプリで把握、FIREへの道←今回はココ
-
323年春・ポイント活用とクレジットカード選びの正解は
-
440代50代が目指すなら「ゆるFIRE」いくら必要?
-
5改正直前!40、50代が選ぶべきNISA最新戦略
-
6節約上手・72歳の紫苑さんに聞く「小さな生活」の極意
家計を見直すためには、まず毎月のお金の流れを把握する必要がある。それは分かっているけれど、忙しい毎日の中で家計簿をつけるのは簡単なことではない。そこでテクノロジーの力を借りて家計を見える化できるのが、家計簿アプリだ。アプリを使えばどんなことができるのか、紙にはないメリットはあるのかなど、マネーフォワード ホームカンパニー執行役員COO(最高執行責任者)の木村友彦さんに詳しく話を聞いた。
家計簿はお金の流れを把握するのに大事だが・・・
編集部(以下、略) 私自身、今はアプリを利用していますが、過去には紙の家計簿をつけてみようと試みて挫折した経験が何度もありました。
木村友彦さん(以下、木村) そういう人は多いですよね。ただ、紙の家計簿をつけるにしてもアプリを利用するにしても、お金の流れを把握するのはとても大事なことです。
私たちのグループ企業であるNextSolution社では、ファイナンシャルプランナー(FP)によるお金の相談サービスを提供していますが、利用者さんの初回の面談時に「毎月いくら使っていますか?」と尋ねると、多くの人は把握していないんです。
家賃や携帯電話代は答えられますが、他の部分ではざっくりしか分かりません。何にいくら使っているかを把握することで、そのお金の使い方が有意義か、それとも無駄なのかを判断できるのです。
その上で、紙の家計簿をつけるのって大変ですよね。1カ月に数回ならまだしも、お金は毎日のように使います。毎日きちんと家計簿をつけている人には尊敬しかありません。
現代のテクノロジーを使えば、それを少しでも簡易的に管理することができます。それが家計簿アプリです。
弊社の「マネーフォワード ME」もそうですが、「Zaim」や「Moneytree」といったアプリや、銀行で取引明細を取得して閲覧できるサービスなどを使えば楽ですし、買い物のレシートをスマホで撮るだけで支出の項目を分類でき、集計までできるので、タイムパフォーマンスを上げられます。
―― 自分の家計や資産を見える化するメリットをもう少し詳しく教えてください。