2023年最初のARIAの特集は、互いをリスペクトしている3組の女性たちのスペシャル対談をお届けします。思い切った決断をした背景には何があったの? 新しいことに挑戦するエネルギーはどこから生まれてくる? これからの人生、何を大切にしていく? 本音トークや心に刻みたい金言が次々に飛び出した対談記事を読めば、自分らしく生きる道を探すためのヒントがきっと見つかります。

新春スペシャル対談「これが私たちの生きる道」

 少女漫画家として30年以上、第一線で創作を続ける折原みとさんとひうらさとるさん。ともに1980年代半ばにデビューし、同じ時代にキャリアを積み重ねてきたお二人が交流を始めたのは、意外にもほんの数年前だそう。今回は、湘南の高台にある折原さんの自宅にひうらさんが訪れ、作家として現役であり続けるために変えたこと、変えないことをテーマに漫画家ならではの視点で話してもらいました。

出会いはSNS 「漫画家の朝礼」が交流のきっかけ

編集部(以下、略) お二人の交流が始まったのは、ベテラン漫画家が集う「漫画家の朝礼」がきっかけと伺っています。トップ漫画家たちが朝から並んでいる様子を想像するだけで、興奮してしまいます! 一体どんな集まりなんですか?

折原みと(以下、折原) 「漫画家の朝礼」は、既に利用者が少ないであろう(笑)、音声SNSアプリの「Clubhouse(クラブハウス)」で行っています。Twitterでつながった漫画家で平日毎朝9時ぐらいに集合して、原稿の進捗や目標を報告し合っているんです。分かりやすく言うと、モチベーションを上げる会かな。なんだかんだでもう2年近くやっていますよね。

ひうらさとる(以下、ひうら) そうそう。「今日はネーム(漫画のコマ割りや構図のラフ)を1本終わらせる」とか「こんなシチュエーション萌えない?」とかね(笑)。漫画に使えそうなトピックを話すことも多いです。

―― 他にはどんな漫画家が参加しているのですか?

折原 うめさんや末次由紀さんなど、現役の作家9名ぐらいで開催しています。

ひうら 出られる人だけでOKなのですが、けっこう出席率は高いですよね。

「同業者としてお互いの存在、作品は知っていましたが、親交を深めるようになったのはSNSでの交流がきっかけです」と折原さん
「同業者としてお互いの存在、作品は知っていましたが、親交を深めるようになったのはSNSでの交流がきっかけです」と折原さん