40代あたりからガクンと体力が落ちたと感じたり、お肌のハリ・ツヤがなくなってきたりしたと感じることが増えていませんか? 「仕方がないよね」とあきらめるのはまだ早い。カラダは何歳からでも変えられるのです。それを体現する方々が日ごろどんなことを実践しているのか、その秘密をしっかり聞いてきました。

何歳からでもカラダは変わる

 年々気になるお肌のくすみ、たるみ。美容家の飯塚かこさんに会って、年齢のせいにしていた自分を反省しました。飯塚さんは現在63歳。「たまのエステより毎日のスキンケア」と、日ごろのお手入れを惜しげもなく全部見せてくれました。すっぴんの美しさにも驚きましたが、一番驚いたのは、飯塚さんがかつて更年期障害で寝たきりになり、肌がボロボロの40代を過ごしたということ。そこからどのように今の肌を手に入れたのか、秘密に迫りました。

飯塚かこ 美容家
飯塚かこ 美容家
1960年生まれ。27歳で結婚。専業主婦として家事と育児に専念していたが40代半ばで重い更年期障害を発症し、3年間寝たきりに。布団の中で健康法、美容法の本を読みあさり、寝ながらできて自分に合う方法を取り入れるうちに元気を取り戻す。50歳のとき、雑誌「HERS」で読者モデルデビュー。美容・健康法をブログや雑誌、トークショーなどで伝えている。著書に『年を重ねるたびに、どんどん美人になる方法』(大和書房)がある

40代は起き上がれないほどの更年期障害に

編集部(以下、略) 飯塚さんのお肌、つやがあって本当にきれいですね。40代の頃には寝たきりになるほど体調を崩していたというのは本当ですか?

飯塚かこさん(以下、飯塚) はい、ひどい更年期障害だったんです。42歳くらいからだんだん具合が悪くなって……。最初は動悸(どうき)や目まい、ひどい肩凝り、手足は冷えるのにホットフラッシュで汗が出るなどの症状が出てきました。体調が悪いとうつ症状も出てきて、44歳になる頃には起き上がれないほどひどい状態になっていました。体重も35kgくらいまで落ちました。

 実は過去に流産を3回経験し、死産も経験したので、30代で授かった2人の子どもたちが私にとって何よりも大切な宝物だったんです。それなのにお弁当も作ってあげられない、家事もできない自分が悲しかった。

 体調が悪かった時期は長男が中学生から高校生の頃で、本来反抗期だったはずがヤングケアラーのように私の心配をさせてしまって。親が元気でないと子どもは反抗もできないのですね。

 当時は更年期について情報があまりなかったので、なぜこんなに体調が悪いのか分からず、整形外科や鍼灸、整骨院などいろいろ試しました。それでも改善しないので、もう長く生きられないのではと悲観して遺影まで撮ったくらい深刻だったんですよ。

 悲しくて泣いてばかりいると、子どもたちが「ママはいてくれるだけでいいから泣かないで笑っていて」と言ってくれたんです。そこから美容や健康についての本をいろいろ読んで、自分でできることをいろいろ試すようになりました。

―― その中に何か効果的なものがあったのですか?